23年09年10月 エンドオブライフ・ケア研修に参加しました

しばた地域医療介護連携センター主催の「エンドオブライフ・ケア研修会」に参加しました。
講師は、一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会代表理事の小澤竹俊先生です。 
「エンドオブライフ・ケア」とは、病気や障がいがあっても人生の最期までその人らしく生きることができ、最後までを穏やかにすごすための支援、という意味でとらえてもらえればよいかと思います。今回の研修では人生の最終段階での支援と、ご本人・ご家族が穏やかになれる関わり方について学びました。

人は、苦しみを通して当たり前の大切さに気が付くことがあります。何気ない優しさがうれしい、自宅で当たり前に布団で休めることが素晴らしい、ただ家族がそばにいるだけで心が穏やかになる、自然の偉大さ・愛おしさに気づく、一日一日を大切に生きようと思う……。人は苦しさの只中にあっても自分を支えている存在との関係に気付くことで、穏やかさを取り戻せる可能性があります。また、自分の苦しみやマイナスの気持をわかってくれる人、この人だったら信頼してお願いできる、という人(支援者)がいることも、穏やかさを感じられる理由になります。

支援者としては、
・相手からみて、わかってくれる人になるために聴く。
・相手の苦しみに気付くために、その希望と現実の開きを意識する。
・解決できる苦しみは解決する。
・解決できない苦しみがありながらも穏やかになるために、相手が頑張れる理由、相手を支える関係・存在
 があることを知り、支援する。
こうしたことを意識して関わることが大切になります。

講義ののち、隣席の方と具体的な対話の練習をしました。
私は、在宅医療ケアに力を入れられている平塚ファミリークリニックの平塚先生と練習をさせていただきました。対話練習もそうでしたが、先生から終末期の在宅ケアのお話を聞くことができ大変勉強になりました(先生、ありがとうございました)。
午前・午後と一日の研修でしたが、ところどころで小澤先生が偏愛される(?)昭和・平成の歌謡曲の名曲を通したホスピスマインドの解説もあり、気が付けばあっという間の研修でした。
小澤先生、研修関係者の皆様、ありがとうございました。

成年後見は、その方の人生の最後まで伴走・支援する仕事です。
今回の研修で学んだことを、相談、意思決定、穏やかに過ごせる支援に活かしたいと思います。
「誰かの支えになろうとする人こそ、一番支えを必要としている」
研修で教わったこの言葉を忘れずにいたいと思います。

2023年10月01日